今年も、早いもので、4月が始まりました。
新しい環境が始まったりと、今の自分と向き合うきっかけに出会うことも多くなるこの季節。
今の現状にあまり納得がいっていないなあ、なんだか上手くいかないなあと
時には、思わずため息がでてしまうという方もいらっしゃるでしょう。
今やっていることに意味が見出せない。
そんな時、みなさんはどうしていますか?
今日は、目標ややりがいが明確に感じられないと、あたかも幸せからかけ離れているように
考えてしまいがちな私達に、フランクルも大好きだった、この詩をお贈りします。
私は眠り夢見る、
生きることがよろこびだったらと。
私は目覚め気づく、
生きることは義務だと。
私は働く・・・ すると、ごらん、
義務はよろこびだった。
(タゴール: ノーベル賞を受賞したインドの詩人)
フランクルはこの詩を、こう解説します。
生きるということは、私達にとって、ある意味「義務」であり、たったひとつの重大な「責務」。
よろこび、即ち幸せは、決して得ようとして得るものではないし、目標であってもならない。
それは、結果として、おのずと湧きでるものなのだと。
また、ハイデッガーとも交友のあったフランクル。
ウィーンのフランクルの自宅で、「過去」や「現在」の概念について談笑していた際、
お互いの考えに賛同したハイデッガーが書き残した素敵な言葉も紹介してくれています。
Das Vergangene geht. (通り過ぎただけの過去は、もう過ぎてしまった)
Das Gewesene kommt. (けれど、生き抜かれた過去はやってくる)
未来で出会う、大切な過去の為に。 今日、この瞬間から、今を大切に生きてみませんか?
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