幸せの扉ってどっちに開くか、みなさんご存知ですか?
まず、幸せの扉ってどんな扉なんでしょう。ちょっと、思い浮かべてみてくださいね。
きっと、人それぞれ違いますよね。
たぶん、いろんな色、大きさ、材質、そして、さまざまな形の扉があると思います。
ただ、「死に至る病」で有名な実存主義の哲学者、キェルケゴールの主張が正しければ、恐らく共通点があると思うのです。
それは・・・・、取っ手がない!
だから、私たちは、幸せになりたいなあと思うと、幸せの扉を開けようとして、一生懸命その扉を押してしまうのですが、
扉はなかなか開きません。なぜなら、幸せの扉は、外に向かって開くから。
よ~く注意して扉を見てみると、「引く」 という文字が書いてあることでしょう。
でも、取っ手がないのだから、引けませんよね。
では、とりあえず、幸せの扉を開けることは、一先ず忘れてしまいましょう。
私達が、今、目の前にあるもの、今為すべきことに集中している時、幸せの扉はやっと、外からの圧力に開放されて、
自然と外向きに、私達を出迎えてくれるように開くんですって。
扉の向こうには、今、自分が集中して行っていた事を通じて、初めて実現できた幸せが出迎えてくれるはずです。
もしかしたら、それは、扉を一生懸命押していた自分が思い描いていたのとは、ちょっと形を変えた幸せかもしれませんが、
今の自分なら、きっと、その幸せを心地よく感じられるはず。
まずは、最初の一歩から、今、出来ることを始めて、幸せの扉を開けてみませんか?
このコラムへのコメントや、過去のコラムの閲覧は、Sinn Counseling の Facebookページまで!