少し時間が経ってしまいましたが、今日は前回のセレンディピティにも関連する「気づき」のお話をご紹介します。
これは、ネイティブ・アメリカンの老人が、注意力の大切さとそのパワーを伝えるために、孫に語ったお話。
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おじいさんは孫に言いました。
「わしの心の中で、2匹のオオカミが喧嘩をしておる。
1匹は、気性が荒く、怒りっぽい。
しかも、執念深く、やきもち焼きで、嘘つき者のくせ、内心はどこか臆病ものだ。
もう1匹は、とても愛情に満ち、寛大で、思いやりと穏やかな心を持つ正直ものじゃ。」
孫はおもしろくなって、聞いてみます。
「それで、一体どっちのオオカミが勝つの?」
するとおじいさんはこう答えました。
「わしが、餌をやるほうじゃよ。」
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私達は、常日頃、ありとあらゆる情報の中から、自らが意識したものを、選択して受け取っています。
どんな情報を受け取るのか、そして、何に注意を向けるのか。
或いは、ある事柄で、こころの中に葛藤が生じた時。
どの真実や感情と向き合うのか。
この物語は、それを無意識ではなく、意識的に行うことの大切さを私達に教えてくれます。
自分にとって何が大切かに気づき、この一瞬一瞬に、自分は敢えて何を選択するのかを。
と同時に、私達が、いかなる場合も、人生の選択において自由であるということも。
意識のベクトルの指す方向を決定するのは、自分自身。
みなさんのこころの中には、オオカミは何匹いますか?
それぞれの性格はどうでしょう?
そして、勝つのはどのオオカミ?
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